こちらで、ECUチューニングを行っている事は、ハード部品の変更によりバランスが崩れた場合、純正と同等のフィーリング
にするため、データの小規模変更(補正)を行っています。
初めて、自分がECUを触ったとき、何を目的にやったかというと
「エンジン出力の向上とフィーリングを良くする、乗りやすくする」ため、興味本位で始めました。
高回転のパワー感や中域でのレスポンスアップを出すため、
プログラムはそのままでデータだけ変えてもエンジンフィールが良くなったり、悪くなったり、
楽しかったですが、そもそも純正品の改造ですから邪道ですね。
純正ECUは、知識のある設計者達が作ったものです。特徴や傾向はさておき、普通に乗るのであれば、
あらゆる状況において、性能・バランスが取れた製品を作っているので最高の質だと思っています。
実際、純正メーカーのECUに組み込まれている演算を拝見したこともありますが、
数えきれないほどの公式が、絶妙に絡んでいることを知ってから、「こんなのに一人で立ち向かえない」って痛感させられました。
メーカーの方に伺ったら、「それでも完璧ではない」と厳しいコメントです。
純正ECUのプログラム根本をどうこうしようということはキッパリやめましたが、
「せめて、データの小規模変更だけでも」という思いで、
少し触ることにしました。(思いがけずに色んな所に影響が出て不調になったり壊れたらいやなので・・・・)
そんなところで、自分の車を見てみると、ECU以外において、純正でない部品を少なからずも装着しており、
すでにバランスが崩れている状態で乗っていることに気づかされます。
純正の状態からバランスが悪くなったところを、少し補正しながら、
純正と同じようなフィーリングへ元に戻すという考えで、自分はデータ変更して行く事にしています。
そこから、数年、多くのお車を拝見してきましたが、どのようなきっかけで作業してきたかを改めて考えてみました。
大きく分けて2つ、「もっと調子を良くしたい」か「不調なので見て欲しい」のどちらかです。
まあ、どちらもおなじ作業をやるのですが、後者の場合には追加する項目があります。
それは、ハードウェアを触るか、車両の故障部位を修理するかどうかのところであり、それ以外はやることは一緒です。
現状把握の確認から、慎重に作業を始めております。
実際、お店でご依頼される作業は、エンジン高出力化するため、
エンジン関連の部品を取り付けるので、その際、バランスが崩れる部分を
「ECU内のデータを補正して、バランスを取って下さい。」という内容のものばかりです。
車を買ったままの状態であればメンテナンスのみしていれば、正直、何もしなくていいと思っています。
しかし、少しでも動力に関わるアフターパーツへ交換すると話が変わります。
それらの状況により、調子を崩して走りづらくなることもありますし、
そのままではいろんなものが壊れてしまう場合もあります。
そのような時に初めてECUチューンによる調律が必要になってくると考えております。
又、今までご依頼頂きましたお車で、ハードウェアの交換なしで、
「ECUのみのデータ変更だけ」という作業は、やった事がございません。
ハードウェアの変更に対し、バランスが崩れてECUチューンによる調律が必要になった場合、
データ補正作業が行われるものだと考えています。
基本、車はノーマルで走るのが好きです。
何かをやったことによって不調になる、壊れる、というものは嫌いです。(やんなきゃいいじゃんッて思う)
シンプルで効果的なものを好み、興味をもちます。
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