S13シルビア・オールペイント・旧塗膜の除去とあちこちの板金 #6

つづきです。
 
今回は車体の旧塗膜の除去と軽い板金をします。
 
古い塗膜は潤いがなくてスカスカなので作業が大変だけど除去します。
 
前回の#4も変わり映えのないどうでもない画像ばかりでしょうもなかったんですが、
 
今回も、もの凄く地味で面白くないと思うので、
 
板金塗装に興味がない人はスルーでいいと思います(笑)
 
では始めまーす。
 
 
 

 
ここは助手席ドアの開口部です。画像中央辺りに線状のクラックが入って錆が出ていますね。
 
S13系はボディーのネジレなどのしわ寄せがはココにくるようで珍しくはないですね。
 
運転席側は何事もなく異常がありませんでした。
 
 
で、ご存じの方も多いかと思うサイドフレームの話になりますが、一般的な車だと大体左右均等に
 
前から後ろまで繋がってるんだけど、S13系の助手席側は途中の部分が無くて途切れているんですよね。
 
何かしらの理由があってボクが情弱で知らないだけかもですが、それでこちらの剛性が低い助手席側に
 
ヒビが入ってしまうんじゃないかなって思ってます。
 
まあ理由はなんにせよ修理しましょう(笑)
 
 
 

 
で、サイドスカートを外してみたらパテが割れているようなところを発見。
 
 
 

 
簡単に剥がれますね。
 
 
 

 
気になるのでパテは全部剥がしてみたところ少しも板金しないでパテ付けだけで成型してありました。
 
この後に軽く板金をしてから、新車時の亜鉛メッキが削れて鉄板の素地が露出しているので、
 
パテ付けの前に防錆用のサフェーサーを塗布してからパテで整形しました。
 
 
 

 
先程の助手席の開口部のクラックは溶接して直しました。
 
 
 

 
この部分はいったんこれで完成です。
 
 
 

 
では、これから傷んでいる塗装の除去に取り掛かります。
 
作業中にエンジンルームやトランク、室内が汚れないようにマスキングしておきます。
 
一般的な剥離剤を使ってもいいんだけど、施工後の鉄板に塩素系の成分が少しでも付着していると
 
錆の原因となる恐れがあるので今回の仕事ではリスクを避けて研磨で除去していきます。
 
 
 

 
前もってガラス類はフロント、クオーター、リアと外しておきました。
 
 
 

 
後ろからだとこんな感じ。
 
 
 

 
塗装面の艶があるうちにヘコミや修復痕に印をつけておきます。
 
 
 

 
透かしてみるとそれなりに修復痕がありますね。
 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
ではルーフから始めます。
 
 
 

 
微妙に手が届かないのでお気に入りの折りたたみ式の踏み台を使います。
 
 
 

 
どうでもいいですが、この折りたたみ式踏み台はアマゾンのプライム会員だと送料無料で669円で買えます。
 
”AZUMAYA クラスタースツール 折りたたみ式踏み台 Mサイズ オレンジ色 BLC-311OR” ってのです。
 
コスパがいいのでお店とおうち用で何個か持っています。
 
 
 

 
作業に少し飽きたところ。
 
 
 

 
手前の斑っぽいところがクリヤーとメタリックの部分です。
 
 
 

 
手前側の少し色が薄いところが新車時の溶解亜鉛メッキの上の下塗りの塗膜色です。(多分)
 
間違えていたら恥ずかしいので(多分)とつけておきます(笑)
 
 
 

 
飽きて帰りたくなってきた頃ですかね。
 
 
 

 
多分、帰る直前の画像。
 
 
 

 
で、次の日かルーフから段々と降りてきてクオーターパネルにはいりました。
 
マークをつけていた部分の補修痕が見えてきましたね。
 
 
 

 
何年前の補修痕でしょうねえ。
 
今のオーナーさんがこの車両の新車から3番目のオーナーで、
 
その前の前のオーナーさんの時だから、新車で買ったワンオーナーさんの時だから20年以上は経ってますね。
 
 
茶色い一液型のラッカーパテが広い面積に入っているので結構な年配の方が作業した感じですかね。
 
今どきの若い世代の人に一液型のラッカーパテを広い面積に塗る人って少ない気がします。
 
ボクの場合だとたまに使う程度でなので、チューブのやつを一本買うとしれっと
 
10年くらいそこにいるんでそれもどうかと思いますが(笑)
 
 
 

 
こんな感じの表面が出てきました。
 
 
 

 
鉄板の素地が剥き出しになっいて亜鉛メッキの層まで削っちゃってますからよく錆びずに保ちましたね。
 
古いクルマだと自分の作業をしっかりやったつもりでも、以前に何かしらで作業した人がデタラメだったり、
 
手抜きとかしてると後々まで影響が出るので怪しい場合は、全部ひっぺがすくらいが良いと思いますね。
 
 
 

 
ここから少し書かせてください(笑)
 
ご存知の方は良いとして、ちょっとした知識というか常識ですが、
 
鉄の素地が空気に触れると次第に表面に錆が発生してきますよね。
 
 
では錆びないようにするにはって事ですが、自動車だと新車の製造工程では鉄板の素地に
 
亜鉛メッキ処理が施されているんですよね。 製造ラインで生で見たことないけどね(笑)
 
正確には溶解亜鉛メッキというもので鉄板の表面を錆などから保護するものですが、
 
車をぶつけてしまったりなどで、板金修理が必要な場合にダメージ部の鉄板を叩いたり引っぱったりと
 
するんですが、その時に亜鉛メッキ層が研磨などで削れていなくなっちゃたりする場合がよくあります。
 
 
で、ここからがすごく大事なんですが、亜鉛メッキ層がなくなって鉄板の素地が
 
露出しちゃっている所にいきなりパテをつけちゃう人がいるんですよ。
 
YOUTUBEとかの板金屋さんの動画でもよく見かけますが、それだと鉄板に
 
後々錆が発生する可能性がとても高くなります。
 
 
なぜかというと一般的なパテは空気中の水分を通しやすいからです。
 
安い料金で仕事を受けているのか手抜きなのかは分かりませんが、古い車で補修痕のようなところから
 
錆色の水なんかが滲んできたりする場合はパテの向こう側で鉄板が錆びている場合がほとんどですね。
 
 
作業していて鉄板の素地が出てしまったら直接パテをつけないで、防錆効果の高いサフェーサーなどの
 
下地剤を塗布してからパテをつければ中々そんな風にはなりませんので、
 
愛着がある車に永く乗りたい方でしたらそれなりの知識がある誠実な人にお願いするのがよいと思います。
 
知識があっても誠実じゃない人や、誠実でも知識がない人の場合はどちらも避けた方がいいですね(笑)
 
 
ちょっと書くつもりが随分と長い文になっちゃいましたね(笑)
 
 
 

 
で、クオーターパネルの側面の作業には飽きちゃったので気分転換します。
 
話は変わってここは左側のクオーターパネル上部のアンテナが付く穴です。
 
ボクはここに付くアンテナが大嫌い。なるべくというか絶対いないほうがイイ。
 
見た目も悪いし邪魔だしAMとかFMとかのラジオは聞かないし、それからテレビとかも車ではいらない。
 
オーナーさんもラジオとか聞かないって言ってたから埋めちゃうことにしました。
 
 
 

 
穴の大きさに合わせたボンデ合板を使います。
 
 
 

 
綺麗に収まったら、
 
 
 

 
ハンダで埋めちゃいましょう。鉄との相性もいいので簡単に取れちゃうなんてこともないからね。
 
 
 

 
余分を研磨したら周辺の歪をとるくらいのパテで済むので後々が楽チン。
 
 
 

 
で、その後、側面の続きを仕上げました。
 
 
 

 
やっときれいになったと思ったら・・・。
 
 
 

 
大したことじゃないんだけど、ドアの後ろ側に修理痕がありました。
 
スタッド溶接した時に出来た穴ですね。ここもよく錆びずにいましたねえ。
 
 
 

 
拡大してみるとこんな感じです。この小さな穴もそのままにしないでハンダで埋めておきます。
 
 
 

 
ここまでするのに結構な手間が掛かりましたよ。
 
 
 

 
まだ先は長いので、やっぱ断っときゃよかったなあって思いながら撮った画像です。
 
 
 

 
右側も断りきれなかったいらない優しさに負けて仕事を引き受けてしまった自分の情けなさの
 
自責の念に駆られながら大粒の涙を流しっぱなしでやりきりました。。。
 
 
 

 
嗚咽も止まらないまま堪らなく辛くなってきて呆然と修理痕を見ながらただシャッターを押すだけです。
 
 
 

 
もう似たような画像でお腹いっぱいだよって思ってるかもしれませんが、
 
せっかく撮った画像が報われないんで並べさせてもらいます(笑)
 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
ネズミ色の画像はここまで。
 
 
 

 
ここで一旦防錆効果の高いサフェーサーを入れます。
 
 
 

 
一色入っただけで面が仕上がっちゃってるように見えますがベコベコのままなんですよ。
 
不思議ですねえ。
 
 
 

 
スマホで撮ったと思うんだけど、スノーとか美白のエフェクトは入れてないハズなんだけど(笑)
 
 
 

 
透かしてみるとちょっと分かりますね。
 
 
 

 
右側も画像で見るとバリッと仕上がってるように見えちゃってるけど実際はそんな事ないです(笑)
 
この記事は画像が51枚もあって最初は2つに分けようと思ったんだけど、
 
めんどくさくなってそのままにしちゃいました(笑)
 
最後まで飛ばさずに読んでくれた方は気長で優しい人だと思います。
 
周りの方に恵まれていると思いますので変わらずその方達を大事にしてくださいね(笑)
 
ではまだまだ続きます(笑)
 
 
 


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