SR20 エンジン内部パーツの加工(ピストン、ロッカーアーム、メタル、オイルポンプ)

 
サーキットスポーツ走行を嗜んでいる方から、
 
SR20DET単体のエンジンオーバーホール+リペアの依頼を受けました。
 
少し、損傷部がありましたので、その修理と同時にピストンを変えて、メタルも新調します。
 
エンジンを分解している時に、
 
オーナーさんがエンジンブロックや内部パーツを眺めながら・・・
 
「滅多に触るところではないし、折角だから、ちょっとやりたいな」と・・・
 
 
 
自分のエンジンにもやったことのない、おまじない加工?!を各部品に施すことになりました。
 
 
 
DSC04846
 
スキッシュエアリア切削加工で圧縮比を落とします。
 
今回使用するピストンにより上がる圧縮を、こちらを削る量でも調整します。
 
 
 
DSC04227
 
バルブ研磨をしました。シートリングも交換したので、摺り合わせも一緒にやっておきました。
 
 
 
DSC04050
 
バルブガイドを打ち替えます。
 
バルブステムの痩せも考慮して製作し、入れ直しておきました。
 
 
 
DSC04030
 
オイルポンプも加工します。これは純正新品、施工前のものです。
 
 
 
DSC05387
 
加工後のエンジンオイルポンプです。
 
錫メッキ処理してあります。滑らかにオイルを吸い上げられます。
 
 
 
DSC05055
 
クランクキャップ側の純正加工品のメインメタル(クランクメタル)です。
 
通常中央部に溝はありません。
 
溝から外にキレイにオイルが流れるように・・・
 
それと、メタル自体にもWPC処理ておきました。
 
 
 
DSC05049
 
シリンダー側のメタルには溝が最初から入っています。WPCはしておきました。
 
 
 
DSC04839
 
ロッカーアームもWPCをかけておきます。
 
 
 
DSC04537
 
今回のSR20エンジンに使用した、純正のVG30DETTピストンです。
 
コンロッド幅が違うところだけ加工し、流用しました。
 
これだけでも強そうですけど・・・
 
 
 
DSC04988
 
「ノッキングに強くなる」ということで、クラウントップ部に無電解メッキ処理をしました。
 
「カニゼンメッキ」とも言うらしいです。
 
 
 
しかしながら、これをやったからといって、絶対に大丈夫というわけではありません。
 
ブーストの掛け過ぎや点火時期の進角させ過ぎにはご注意下さい。
 
(ECUデータはオーナー本人によるものですので・・・どうか控えめに)
 
 
 
DSC05353
 
 
 
 
DSC04281
 
 
 
 
DSC04850
 
ヘッド面研磨、シリンダー上面研磨は修正、キズ消し程度で、施工しておきました。
 
どうか気持ち良いエンジンになりますように!
 
 


« 前の記事: を読む

次の記事: を読む »