PS13シルビア 走行中に冠水、それ以降エンジン不調の為、修理①
「エンジンが吹けない、力がない、自走難あり、修理をお願いしたいです。」というお電話が入りました。
今年4月上旬に東海地区を襲った大雨により県内でも被害が広がり多くの車が冠水されたようです。
その影響でこちらのシルビアが、その日を境にエンジン不調であるとのことでした。
今回は保険利用をご所望でしたので
損保会社への連絡はお客さんに委ねまして、ぼくらはレッカー搬入までの準備をします。
お互い都合の良い日程を打ち合わせて自前の積載車にて訪問しました。
お客さんの半数以上がローダウン車の為、
荷台がフルフラットになるキャリアカーですと積載作業が捗ります。
故障原因や修理内容が車両保険の使用可能範囲となるため保険アジャスターと協定します。
修理方針、交換部品や予算が決定してからの修理となりました。
主にエンジン本体、ターボチャージャー、ECU等の修繕となります。
作業内容とその優先度はオーナーさんとじっくり打ち合わせができました。
方針が決まりましたので作業に取り掛かります。
トランスミッション、エンジンを順に下ろしてから全分解する流れです。
エンジンルームの補機類を外します。
釣り上げて降ろします。
エンジンルーム内スッキリ。
クラッチ系の消耗部品はレリーズベアリングとの接点、
カバー側当たり面やディスクフェーシング材の摩耗が少ないため再利用します。
ヘッドパーツを点検します。異常なし。
エンジン内部パーツの多くは洗浄して再利用します。
エンジン不調の原因の一つであるECUと制御センサーは変更します。
純正ECUではなく東名のREYTECにて対応しました。
エンジン搭載前に・・・フルコン圧力センサー用のステイを製作し…
圧力センサーはハーネスを延長してメーカー指定より安全な位置へ移設します。
吸気温度センサーハーネスも取り回しておきます。
エンジン単体でのチェック。
水を吸ってしまった影響も大きいのでしょうけど、年式的なお疲れもあるのかな?
ここからエンジン分解作業に入ります。
つづく
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