ER34スカイライン RBエンジンの冷却水メンテナンスについて
 
今回はRB系エンジン搭載車全般の水回りメンテナンスについてお話をします。
 
このところ、オーバーヒートや冷却水漏れでお預かりするお車が多く、
 
特にスカイライン系に搭載されるRBエンジンは、
 
LLCラインの劣化が原因とみられるケースがありますので、
 
その患部と補修事例を紹介致します。
 
 
 
冷却水交換のメンテナンスが少しでもおろそかになると
 
冷却ホースのジョイント部がひどく劣化します。
 
スチール部分が錆びて穴が開く、水が漏れるなどのトラブルがございます。
 
 
 
ヒーターホース交換時に、あらかじめこれらの対策を予想して、
 
然程、傷んでなくとも事前に対策されるのがよろしいかと思います。
 
 
 

 
これはすでにLLC漏れが確認され、修理の依頼を受けたお車です。
 
ヒーターホース交換時サージタンク脱着作業が伴いますので、
 
このタイミングでのニップルをアルミ製に交換、溶接することにで耐久性をアップできます。
 
 
 

 
ホースを外したらこのようにニップルのビード部に穴が開いておりました。
 
 
 

 
スチール製で構成されている部位をアルミ製ニップルに変更することで、
 
当分の間、水漏れ、ホース抜け対策ができます。
 
 
 

 
これは8Φ程の細いニップルです。
 
細いパイプですので内面が錆びると異物が邪魔をして水が通らなくなってしまいます。
 
 
 

 
雌ネジを切り市販のネジ式ニップルを取り付けておけば簡単に対策できます。
 
 
 
ヒーターホースを交換する際には、
 
あらかじめこの辺りのメンテナンスをすると決め込み施工すると良いかもしれません。
 
また、シリンダーブロックが鋳鉄製エンジンのためか、どうしても錆が発生しやすいですから、
 
早目のLLC交換、もしくは劣化を和らげる添加剤の注入などでも予防は出来ると思います。
 
 
 
以上でございます。
 
これからまだ長く愛車を乗り続けたい方への参考になれば幸いでございます。
 
 
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