BNR34スカイラインGT-R RB26エンジン修理+オーバーホール②

エンジンオーバーホール+修理作業の続きです。
エンジンAssy.が降りまして、
補器類も取り外せたところで分解作業に取り掛かります。
まずはエンジンヘッドを外します。

ヘッド後方です。
立てに2つ円状のキャップが嵌っているはずが、下の蓋が見当たりません。
この状態は過去にもオーバーヒートしたRBエンジンで見かけたことがありました。
穴の向こう側には冷却水が流れています。
熱によりエンジンブロックが変形しキャップが外れ落ちたと思われます。

シリンダーブロックです。
ヘッドボルトはスタッド強化タイプに変更されていました。

洗浄後のヘッドです。
綺麗に見えますがシリンダーとの接合部に歪みがありましたので、
水漏れ、オイル漏れ、圧縮漏れのないよう面研磨しておきます。

ピストン、コネクティングロッドも取り出し洗浄、再使用します。

シリンダーブロックも歪みが大きく上面の研磨?切削?というレベルで施工しておきます。

シリンダー内部はホーニングで間に合うコンディションです。

バルブも洗浄後にステムの測定をしておきます。

クランクのジャーナル部は研磨して、メタル交換で対応します。


ポートは研磨済みのエンジンでした。

バルブのあたりをチェックします。

インテーク側も修正します。

コンロッドの大端部内径を測定して、

メタルの選定作業へ続きます。

面研磨の済んだヘッドです。
圧縮比が変わらぬようにヘッドガスケットの厚さを設定します。

ヘッドの内部パーツは再利用できるように洗浄、必要に応じて研磨して組付けます。

エンジンAssy.が完成しました。
内部の特性変更なく、
燃料噴射量や点火時期の再設定の手間のかからぬように修理、オーバーホール致しました。

オイルパン、フロントデフを取り付けます。


サーモスタットは新調します。


オイルクーラー+ブロックを取り付けます。


エンジンマウント等々も取付していきます。


ここから吸排気パーツの取り付けていきます。

スロットルバタフライの汚れを落とし



スロットルコーティングしてから組付けます。

インテークマニホールドの汚れも落とします。



エンジンリア側のプレートも、

清掃します。

エキマニは一部クラックがありましたので、

補修しておきました。
続く…
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