ハイラックス パワーウィンドウ動作不良の修理

初めてご来店いただきましたハイラックスを預かり修理します。
 
当店をご利用いただきましてありがとうございます。
 
 
 
ご相談内容は、
 
「運転席のパワーウィンドウだけ全閉にならない、AUTOが効かない、
 
優しくガラスを上げたとしてもしばらくするとまたガラスが下がってしまう。」
 
という症状でした。
 
 
 

 
オーナーさんより・・・
 
新車で購入してから十余年、ボディはキレイにリペイントされ、
 
愛着もあるようで、まだ乗り続けたいとのことでした。
 
ご自宅近所のディーラーさんや修理工場さんにも相談されたのですが、
 
新品部品が入手できず直せないというお話も聞きました。
 
その後にネットで当方のブログをご覧いただき、お電話を下さったということです。
 
 
 
「どのような方法でもよいので直してほしい」とのことでしたので、
 
作業をお受けすることに致しました。
 
 
 

 
内装を取り外して
 
 
 

 
PWモーターとレギュレーターを取り出します。
 
 
 
私共が事前に問合せをしていた各業者さんからの回答も、
 
新品部品商さんには「生産終了したので用意ができません。」との知らせがあり、
 
中古部品商さんにも問い合わせましたが、全国ネットワークでも「持ち合わせているところがない」とのことでした。
 
想定していた通りの返答でした。
 
 
 

 
私共では同形状のモーター、レギュレーターの車種を数十種類下調べして、
 
いくつかのパターンのあることが分かりましたので
 
ハーネスコネクターの極数、モーターの形状と材質、レギュレーターの形状が
 
こちらのハイラックスに合うものを探してみることにしました。
 
 
 
こちらの車両はコネクター形状が違いました。
 
 
 
 

 
コネクタの極数もハイラックスのものとは違います。
 
 
 
当初の作業予定は、
 
・モーター交換
・スイッチ内部の修理
・レギュレーターの修理または交換
 
この3つで考えておりました。
 
 
 

 
別の車を見てみます。
 
 
 

 
こちらもモーターを外すことなくコネクタ形状、極数共にミスマッチです。
 
 
 
ウェブにて・・・
 
モーターのメーカーさんからのコメントをたまたま拝見したところ
 
今回のようなパワーウィンドウの動作不良については
 
「モーター単体に原因がある」というものを目にしました。
 
 
 

 
3台目です。
 
 
 
メーカーさんからのメッセージを信じて、
 
「モーターのみを交換」する方針にします。
 
 
 

 
こちらはコネクタ形状、極数、配置すべてが合致しています。
 
 
 

 
レギュレーターごと取り外してモーター形状と筐体材質ともに比較しましたところ、
 
ほぼ同様であることが分かりました。
 
車体の製造年式も近いことから、この部品を流用を試みることにします。
 
 
 

 
ギアの歯数も同じです。
 
 
 

 
単体での動作確認してから、
 
 
 

 
レギュレーターにセットします。
 
 
 

 
車体に固定して、動作確認、挟み込み防止の設定をしたところ、
 
きちんと通常動作するようになりました。
 
 
 

 
今回交換したモーター詳細、スペックは不明で純正品番も違いますが、
 
オーナーさまからは流用OKとの了承も得ていることと、
 
動作範囲の学習もできたのでこれでよしとさせていただきました。
 
このような形でお役に立てましたでしょうか。
 
 
 
当店では大小問わず原因の分かりづらい不調修理、トラブルシュート致します。
 
内容や方法に関してもオーナーさんと打ち合わせして
 
できるだけよいと思われる手段でご要望に応えられるようにしています。
 
どうぞお気軽にご相談ください。
 
 


« 前の記事: を読む

次の記事: を読む »