180SX エンジンがしっかり始動しない

「自分で載せ換えた180SXのエンジンが、4気筒あるうちの1気筒爆発しない」ということで、
 
親しい知人より、エンジンをしっかり始動させて欲しいという依頼を受けました。
 
 
 
オーナーさんからは、「エンジン自体の圧縮は規定値あり、4本共点火は出来ている、
 
フューエルインジェクターまで信号は来ている。」と聞きました。
 
エンジンルームを拝見し新品部品と交換されているところとして、
 
フューエルインジェクターが交換されていることが分かります。
 
少し点検すると、点火プラグの1本に燃料が付着していました。
 
 
 
DSC01343
 
エンジン本体以外でフューエルインジェクターのみ交換がなされていましたので、
 
その交換作業がうまく出来ているかを点検したところ、
 
インジェクターホルダー4箇所の内、一箇所から燃料漏れのあることが分かりました。
 
このような場合、漏れのあるその気筒だけ燃料が多すぎて、点火プラグに付着するため、しっかり着火せず、
 
燃焼室内で爆発がおこりません。
 
 
 
DSC01347
 
インジェクター本体をホルダーから取り出したところ、圧力のかかるゴム製のパッキンが変形していました。
 
これが原因で漏れがおこり、爆発できなかったことが分かりましたので、
 
ゴム製Oリングを新調しエンジンに取り付け、燃料希釈されたエンジンオイルを交換して、
 
インマニとサージタンクに貯まった燃料を除去した後に、エンジンは4気筒とも爆発するようになりました。
 
 


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