180SX クラッチのミートポイントが高すぎる⁈

「半クラのポイントが高すぎるているような・・・」ということで
 
愛知県からお越しいただきました方の180SXのメンテナンスを致しました。
 
いつも遠方よりのご来店、誠にありがとうございます。
 
今回はクラッチカバーとディスクを新調するため、
 
その後にクラッチ滑りのトラブルにつながると予測される要素をなくしておきます。
 
 
 
DSC04281
 
色々と調べて気になるところ、分かっていることとして、
 
・クラッチのオペレーティングシリンダーをフリーにした時にプッシュロッドが縮まらない。
(ミノワ180、店長S15も同様のテストをしてみたところ容易に縮みます。)
 
・ペダルに遊びがないと、固くこのような状況になります。
 
・マスターシリンダー、オペレーティングシリンダーは2016年に新調済みです。
 
・ペダルとマスターシリンダーの接合部差し込み代の位置に異常を感じる。
(通常ですと、雄ネジの中間地点で落ち着くところ、通常よりも締め込んだところでセットされています。)
 
また、ロッドをさらに縮めたところまで調整することでオペシリンダーの動作が正常となりました。
 
 
 
ここまでやって思ったことは、「ロッドが長過ぎる」か
 
「クラッチペダルストロークが少ない」ということになりそうですが、
 
マスターシリンダーは新品交換したばかりなので装着部品の相違などは考え難いです。
 
よって、ロッドが長いという案は一時保留にしておきます。
 
 
 
DSC04283
 
最終型の180SXには2種類のクラッチペダルが存在ます。
 
分かり易く分類するとNA用とターボ用です。そのどちらかが装着されている可能性があります。
 
もしくは、バルクヘッド部のカラーが縮んでいるのか?
 
それらのことを確認してみます。
 
 
 
DSC06905
 
予想に反して装着されている部品はすべてこの車両のものと判明しました。
 
ペダルブラケットも新しく交換歴もありそうですし、取り付けに問題はありませんでした。
 
唯一違うところといえば、油圧ラインです。
 
クラッチチューブコネクターと一部ラインをキャンセルして、
 
メッシュホースでダイレクト接続してあります。
 
このことでマスターシリンダーから送る油量が通常よりも多くオペシリンダーに送られているという判断で、
 
今回はマスターのロッド長を出来るだけ短く調整し対処することにしました。
 
 
 
DSC07045
 
クラッチペダルに遊びを持たせるため調整ロッドを少々縮めました。
 
この状態で、オーナーにテストドライブしていただきましたところ、
 
半クラのポイント、ペダル踏力など、施工前と比較にならないくらい、
 
とても扱い易い状態になっているとの感想をいただきました。
 
 
 
これで、クラッチ滑りをおこす要因はなくなりました。
 
また、近日こちらに来られるタイミングがあるとのことですので、
 
その際に油量を確保できている条件のもと、
 
オペシリンダーの容量アップで対処する案もあるということをお伝えしました。
 
通常、大容量オペシリンダーはメタルクラッチのみの対応ですが、
 
これだけ多くの油量を送れることが分かりましたので、
 
ノーマル形状のクッションプレートの入ったディスクでも
 
踏力も軽くスパスパと気持ち良く切れると思われます。
 
 
 

■■■ 求人募集 ■■■

当店ではメカニックを募集しています。

ガレージには冷暖房エアコンを完備し、一年を通して快適な環境で作業ができます。

給与は能力に応じて30〜40万円程度、残業等、手当につきましては別途支給いたします。

自動車整備業界で働いている方で給与や待遇、職場環境等に不満がある方がいましたらお声掛けください。

職場見学歓迎です。お待ちしています。

 

⚡⚡⚡お店の雰囲気がよくわかるフォトギャラリーです。日々更新しています。2024/3~

2018/8~2024/3と、⚡2000/10~2018/8までのフォトギャラリーです。

 


« 前の記事: を読む

次の記事: を読む »