S14シルビア サーキットを走った時にだけエンジンの調子が悪くなる その1

 
セントラルサーキットで、自分なりにタイムアタックを楽しんでいるというS14シルビアにお乗りの方から、
 
お電話、メールにて問い合わせをいただきました。
 
「サーキット走行を楽しんでいる時だけ、エンジンが吹けなくなる症状がある」
 
ということでお話を伺いました。
 
関西方面の方からの依頼です。問い合わせはとても嬉しいのですが、なにせ遠いですからね。
 
 
 
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なるべくお近くのお店に相談して、状況の把握と解決策をとっていただこうと思い、お話しましたが、
 
どうやら、じっくり症状を見ていただけるお店がみつからないようで、
 
うちのお店に依頼を掛けて下さったようです。
 
お尋ねしたところ、約6年前から、ウチのガレージブログをストーキングしてきたとのことで、
 
僕らに勝手に洗脳されてしまったようです。
 
とは言いつつ、オーナーさんも年齢的には、いい年でしょうし、
 
お仕事も車関係で、作業内容の良し悪しの分かる立場におられる方のようですから、
 
各方面に相談されてきた結果、こちらにお話を下さった、というとこまでは分かりました。
 
じらしたわけでもありませんが、
 
わざわざ遠方まで来て下さるも必要ないですと、お話したのですが、
 
どうしてもということで、お車の面倒を見させていただくことになりました。
 
 
 
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オーナーさんからサーキット走行時の車載DVDをいただき、事前に症状は知らされていました。
 
内容としてはサーキットでの全開走行を開始してから数周のところで、
 
エンジンがバラつきながら吹け上がるような感じです。
 
かなり悩んでいたらしく、
 
自らトラブル解決のためにエンジンルーム内の結構な数の部品を新品に交換されたようです。
 
 
 
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こちらまで自走でお越し頂く時にも、いろいろ試しながらの走行をされたようで、
 
高速道路で何度かアクセルを踏み込んでも、一切症状は出ない、ということでした。
 
通常走行でテストしても何も分からないであろうことから、
 
オーナーさん了解のもと、サーキットでの走行テストをすることとなりました。
 
 
 
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実際に富士スピードウェイに出向き、数周走行します。
 
いつ、どのように症状が出るか分かりませんので車内から動画撮影しておきます。
 
最初の1~2周は症状が出るどころか、
 
このS14シルビアはスペック以上のパフォーマンスを見せ、とてもパワフルです。
 
 
 
ところがそこから数周走るとすぐに聞かされていた症状が出始めました。
 
それも私が想像していた以上に強烈な反応があり、スポーツ走行できない状態です。
 
 
 
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ピットインするまでに各メーター表示を確認しますが、走行中に症状が出るまでは、
 
水温、油温、油圧、さらには走行中のAFも含めてすべて基準値内でした。
 
症状が出た瞬間のAF値はデタラメになりました。
 
ゆっくりパドックに戻り、深呼吸。
 
 
 
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「この感覚は味わったことがある」気がしました。

思い起こしながら、ボンネットを開きます。
 
さっと見たところですぐに分かりました。
 
 
 
クーラントが溢れてエアクリからエンジンに吸い込まれていました。
 
「水が原因で吹けなかったんだ・・・」
 
 
 
つづきです。
 
 


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